8月3日にグランドニッコー東京 台場で行われた第1期ヒューリック杯清麗戦・里美香奈女流五冠対甲斐智美女流五段の棋戦に、思眞作の駒が使用されました。
思眞氏は若手ながらも駒師の道を志したのは中学生の時分。制作数が少ないためなかなか市場には出回りませんが、王座戦に使用されるなどキャリアも技術も他の一流どころと遜色ありません。
そんな思眞氏ですが、今回、女流王座戦以来8年ぶりのタイトル新設ということで、女流棋界の活性化のために何か力になれたら という、とても氏らしい理由で作品を提供されることにしたそうです。嶋つげ斑入りの上木地で、書体は最もクラシックとされる清安。盤の上で躍動する優美で華麗な筆致もさることながら、「清麗」というタイトルに相応しい華のある作品に仕上がっております。
なお、里見氏は9月7日の第3局を制し、史上初となる女流六冠を達成しました。
この棋戦が女流棋士の地位向上と女性への将棋普及への追い風になることを願ってやみません。
丸八碁盤店々主 鬼頭徳治郎
御蔵嶋つげ斑入り柾盛上駒
思眞作 清安書
思眞作 清安書
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