6月6日に木更津のホテル三日月で行われた棋聖戦・藤井聡太棋聖対渡辺明名人の棋戦に当店製作の盤が使用されました。
見てすぐにそれと分かる日向材の高級品。昭和60年代に綾営林署の入札で入手した丸太です。6寸9分と厚みも充分、木口のアテも美しく、四方柾という現在では滅多にお目にかかれない贅沢な木取りをしています。
しかし、何よりも素晴らしいのは天面の美しさです。樹齢400年以上の年輪が、一分きざみの等間隔で全てそろっております。丸太によっては芯の位置が偏っているものもあり、このような素直な年輪が取れることは滅多にありません。巡り合えたことに感謝したくなるような抜群の面(おもて)です。
藤井二冠にとって初の防衛戦となる今回の棋聖戦、対するは現役最強の誉れ高い渡辺三冠と、世間の耳目を十二分に集めた初戦となりました。若いお二人の益々のご活躍をお祈りいたしますとともに、今回の棋戦の開催に尽力してくださった連盟職員の皆様や会場スタッフの方々に、心より厚く御礼申し上げます。
丸八碁盤店々主 鬼頭徳治郎
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日向産榧[六寸九分厚四方柾将棋盤]
碁盤師 鬼頭徳吉
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