7月25日に東京・神田明神で行われた叡王戦・豊島将之叡王対藤井聡太棋聖の棋戦に当店製作の盤が使用されました。
昭和30年代に綾営林署の入札で入手した丸太です。日向材独特のアテが木口全面に入っており、何とも言えない古木の雰囲気のある盤です。天面が一番美しく仕上がる木取りは天柾なのですが、細かい年輪ながらも目が立っており、抜群の美しさ。どこにも欠点のない完璧な盤というのはとても珍しいのですが、そういった希少な作品の一つです。宝石のような赤くちの木味をご覧ください。
第6期叡王戦は第61期王位戦と同時進行しており、豊島叡王と藤井王位が互いに立場を入れ替えて相対する二冠同士の対決となります。豊島二冠にはこの後竜王戦も控えており、藤井二冠も竜王戦の挑戦権を獲得すれば、お二人で1シーズン3つのタイトル戦を戦うことになります。
非常に慌ただしい時節ですが、棋士の皆様ならびに関係者様方には、くれぐれもお身体おいといくださいますよう、お祈り申し上げます。
丸八碁盤店々主 鬼頭徳治郎
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日向産榧[六寸二分厚天柾将棋盤]
碁盤師 鬼頭徳吉
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